ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いとは?それぞれの特徴と選び方を解説
2023.07.12
注文住宅を建てたいと思って色々と調べてみると、ハウスメーカー・工務店・設計事務所など、さまざまな業者があり、どこに頼めばいいのかわからないという方も少なくないのではないでしょうか。家づくりで何を重視するかによって依頼すべき相手が誰なのかが変わります。
そこで今回は、ハウスメーカー・工務店・設計事務所それぞれの特徴や違いなどを詳しく解説。それぞれが得意なことが何かを理解したうえで、後悔のない業者選びをしましょう。
ハウスメーカーとは
全国各地に多くの支店があり、規格化された住宅を大量生産しているのがハウスメーカー。テレビCMなどでよく見かける大手住宅会社はほとんどがこのハウスメーカーです。
できるだけ多くの規格化された住宅を建てるために、一般的な暮らしに当てはまるような住宅商品を生産しています。規格化と大量生産によって、コストを抑えた家づくりが可能です。
工務店とは
工務店とは建設工事ができる中小企業のことです。自社で設計士・大工・営業などを全ておこなっている工務店もあれば、外部の設計士や建築士と組んで施工のみを請け負う工務店もあります。新築住宅だけでなく、リフォームや増築などにも対応している工務店が多いのも特徴です。
プランの自由度が高いので、こだわりが多く、自由に設計がしたいという方には工務店が向いています。
設計事務所とは
建築士や設計士が住宅の設計を作るのが設計事務所です。「設計」と「管理」を設計事務所が担当し、実際の施工は工務店に依頼します。
柔軟な設計が可能で、デザイン性が高いことが設計事務所のメリット。それぞれに合った家をゼロから設計してくれるので、希望や条件にぴったりと合った設計が叶います。
ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違い
ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いを建築費用や設計作業の観点から解説します。
建築費用の違い
ハウスメーカーの建築費用
ハウスメーカーの建築費用は、坪単価で表されることが多く、比較的わかりやすいです。坪単価とは、建物1坪あたりにかかる建築費用のことで、50万円ほどのメーカーもあれば、坪単価が80万円近くになるメーカーまでさまざまです。
モデルハウスや展示場などで気に入った住宅が見つかったら、まずは坪単価を確認してみましょう。坪単価×坪数で、自分が建てようとしている住宅のおおよその総額が分かります。
工務店の建築費用
一般的に、ハウスメーカーよりも工務店の方が費用を抑えて建築ができます。
地域密着の小さな工務店は、大きなハウスメーカーのように広告や宣伝にお金をかけていないからです。大手ハウスメーカーの宣伝広告費は、住宅の価格にも反映されてしまうので、購入費用は高くなってしまいます。
同じ品質の住宅でも、ハウスメーカーよりも工務店の方が費用を抑えられる傾向にあります。
設計事務所の建築費用
設計事務所に依頼する場合、希望の予算を伝えてゼロから設計するところから始まります。設計士や建築士は、お客様から希望の予算を聞き、設計をおこないます。
設計事務所の場合、施工については他の工務店などに依頼することになるので、設計士や建築士であっても、正確な費用を算出することが難しいです。
さらに、自由な設計が叶う設計事務所への依頼では、理想が形になるので要望もどんどん膨らむ傾向にあります。その分、費用も高額になっていくので、注意が必要です。
設計の違い
ハウスメーカーの設計
ハウスメーカーの設計は、すでに規格化されていることがほとんどです。
基本的にハウスメーカーが取り揃えている商品の中から選択することになります。間取りに関しても、窓の高さや大きさ、天井の高さなどがある程度規格化されています。
注文住宅と言っても、決められた物の中から選択することがほとんどなので、自由に設計をしたいという方にとっては少し物足りなさを感じる家になってしまう可能性があります。
工務店の設計
工務店では、依頼者の希望に合わせた設計が可能です。
叶えたい希望や予算を踏まえたうえで、最適な設計を提案してくれるところがほとんどです。
独自の規格化された住宅などがある工務店などもあるので、ある程度決めてもらいたいという方にもちょうどいいと言えるでしょう。
設計事務所の設計
設計事務所での設計は、依頼者の希望と予算を確認しながら設計作業をおこなうため、唯一無二の完全オリジナルの住宅をつくることができます。
一つ一つ異なる土地の条件や住み手の家族構成、ライフスタイル、好みなどにぴったりと合わせた設計が可能です。
ハウスメーカー・工務店・設計事務所の選び方
ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いについて解説しましたが、実際に選ぶとなると迷ってしまうものです。
自分たちのマイホームはどこに依頼したらいいのかな?と迷っているという方に向けて、それぞれに向いている人を紹介します。
ハウスメーカーが向いている人
ハウスメーカーを選ぶのがおすすめの人は以下の通りです。
- 効率的に家づくりをしたい
- 短い期間で家づくりをしたい
- 住まいにあまり強いこだわりがない
ハウスメーカーではさまざまな商品が規格化されているので、比較的早く効率的に家づくりができます。
マイホームに対して強いこだわりがなく、できるだけ早く住み始めたいという方にとってハウスメーカーは最適な選択肢と言えます。
工務店が向いている人
工務店を選ぶのがおすすめの人は以下の通りです。
- 内装や間取りなどにこだわりがある
- 予算をできるだけ抑えたい
- ゆっくりと家づくりをする時間がある
内装や間取りなどにこだわりがあり、ゆっくりじっくりと家づくりをする時間があるという方には、工務店での家づくりが向いています。
ハウスメーカーに比べて費用を抑えられるので、予算をできるだけ抑えたいという方にも工務店がぴったりです。
設計事務所が向いている人
設計事務所を選ぶのがおすすめな人は以下の通りです。
- 内装や間取りなどに強いこだわりがある
- 設計を依頼したい建築士がいる
- 変形や狭小などの特殊な土地に家を建てる
内装や間取り、デザインに至るまで、マイホームに対して強いこだわりがある人には、設計事務所が向いています。
建物の設計を専門にしている設計士や建築士が、それぞれに合わせたオリジナルの設計をしてくれます。
変形地や狭小地など、その土地に合わせた設計が可能なので、土地が特殊な場合も設計事務所に依頼するのがおすすめです。
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まとめ
ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いや選び方などを紹介しました。
ハウスメーカーは規格化された品質の住宅、工務店は低価格で自由な設計、設計事務所は唯一無二の家づくり。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、違いや特徴をしっかりと把握したうえで、最適な選択をしましょう。